ソファの座り心地を決める4つの寸法
ソファを選ぶとき、カタログやサイトなどを見ると様々なサイズが記載されているかと思います。
横幅や、背中の高さなどソファ選びに大事な数字になってくるので皆さまも良く確認をしたりする機会があるのではないでしょうか。
じつは、そんな様々な寸法がソファの座り心地と関係しているんです。今回は、そんな『寸法』についてのお話です。
ソファを選ぶ決めてと言っていい、重要なポイントのひとつは『座り心地』です。座面が固いか柔らかいかなど、ソファの座り心地を決める要素は様々ですが、今からお話する「4つの寸法」が最も重要な要素となります。
工場直営の私たちも、もちろんソファを作る際にこの「4つの寸法」をとても重視して普段から製作しています。
▪①座面の高さ
SH(シートハイ)と言われます。低いとゆったりと座れリラックスができますが、立ち上がるのに少し苦労します。ですので、高齢な方や足・腰の悪い方には、座面の低めのものはあまりお勧めいたしません。
一方、高めだと姿勢良く座る傾向にあります。立ち上がるのも楽ですが、リラックスするために、足を伸ばしたくなりオットマンなどの足置きが欲しくなってくることがあります。
寸法の目安は低め(36cmから39cm もしくはそれ以下)、高め(40cm以上)になります。
▪②座面前から背中までの奥行き
SD(シートデプス)と表記されます。座り心地に一番重要な寸法ではないでしょうか。
奥行き寸法が1㎝違うだけでその座り心地は、大きく変わります。
また、SH(シートハイ)との相互関係も重要で、その組み合わせにより座り心地が変わってきます。
SDが浅めだと、ゆったりと座るというより、姿勢良く座ることが出来ます。
反対に深めの場合、ゆったりと座ることが出来ますが、深くなりすぎると座りにくくなります。
寸法の目安は、浅め(45cm~50cm)、深め(50cm以上)になります。
▪③背の高さ
座面上から背中の上までの高さは、ゆったりと寄り掛かれるか否か、です。
背の高い、ハイバックソファは確かに寄りかかりやすくリラックスできますが、その反面ソファ全体が高くなりますので、デザイン性やお部屋に置いた時に「存在感」が増すので注意が必要です。低めのローバックソファは、頭や首が寄り掛かれずに座ることになります。
寸法の目安は、低め(20㎝程度)、高め(50cm程度)になります。
▪④背中の角度
当然ですが、傾斜があるほど背中を預けられリラックスして座ることが出来ます。中には直角90度のソファもあったりしますが、一般的には多少でも傾斜があった方が「座り心地が良い」と言われています。
また、座面だけの角度(床に対して平行か、もしくは少し前上がりか)もとても重要です。
まとめ
以上、4つの寸法についてお話いたしましたが、大事なのは、4つの寸法の組み合わせと、バランスです。
もちろん、今お話ししたことはすべての人に当てはまるとは限りません。身長や、座高の違い、年齢や日々の生活スタイルなどで、「良い座り心地」と感じる寸法は、やはりそれぞれ感じ方は違うとおもいます。
その人にとってのピッタリなソファは、その人、本人にしかわかりません。私たちスタッフは一緒に考え、少しでも座り心地が良いと思えるものを選ぶお手伝いが出来ればと思い、日々お客様と接しています。
ぜひ、自分にあった座り心地のソファを、4つの寸法を比較しながら探してみてください。