STORY OF THE “FUN!” - FUN!HOUSE!SOFA
我が家の為の「FUN!」なソファ。その名も「FUN!HOUSE!SOFA」。
2014年、ついに家を建てようと決意をした。
それまでの数年間、お金を貯めようと祖母が暮らしていた築50年の、古民家と言えば聞こえはいいが、
そんな趣もあまりないただただ古いだけの家に、真冬の隙間風にも我慢して住んでいた。
冬、朝起きると息が白かったのを今思い出した…。
その間3人目の子となる次男も生まれ、お金もちょっとは貯まってきたので、
この古い家を解体して俺の城を建てよう!と。
おしゃれなインテリアに囲まれた暮らしとはほど遠い中、数年生活していた反動と、
もちろん職業柄もともとあった住まいへのこだわりが、僕の頭の中では今にも爆発しそうな状態。
あれもしたい、これもしたいともうず~っと妄想していた中で、1つあったのは
「同世代の建築家と家づくりをしたい。」
という想い。
そしてもちろんソファ専門ブランドMANUALgraphの代表として、
MANUALgraphのかかげる「FUN!SOFA!」を自らが体現できる究極のソファを創り上げたい!と。
実は以前から雑誌やネットを通じてひそかに想いを寄せていた1人の建築家がいた。
こぢこぢ建築設計事務所 小嶋良一
その人。
小嶋さんは僕より3つ上の先輩、もちろん面識などなく1通のメールを送る。
「FUN!SOFA!」を体現できる家「FUN!HOUSE!」を一緒につくってください!と。
このメールから始まった我が家「FUN!HOUSE!」とその為の究極のソファ「FUN!HOUSE!SOFA」づくり。
狙い通り小嶋さんとは同世代と言うこともあって、最初からフィーリングもあい、特に他の建築士さんに
引き合いを取ることもなく、楽しい楽しい「FUN!」な小嶋さんとの家づくりとソファ作りが始まった。
この時点でソファが完成するまでにこんなに時間を要すとは思ってもいなかったが…。
「究極のソファ」とは言うものの、これまでつくってきたソファだってその都度「究極」のつもりでつくってきた。
今まで以上に何を突き詰めればいいんだろう?とぼんやり思いながらも、
まずは小嶋さんとの楽しい家づくりに没頭すること早1年が過ぎ、
古い家の解体も終わり、2015年秋、我が家「FUN!HOUSE!」が遂に着工する。
家づくりも順調に進む中、いよいよソファの開発に取り掛かろうと小嶋さんと模索を始める。
まずはお互いのイメージを交換し、「究極」を追い求める作業が始まる。
最初のデザインが小嶋さんから上がってきてから、
試作を重ねていくうち、デザインと監修は小嶋さん、それを形に実現するのがMANUALgraphの職人たち、そしてその間に挟まれて
右往左往する僕(笑)という役割分担が徐々に明確になり計約2年間「究極」を追い求めて行った。
そこから完成までの長い長い道のりの行程はこちらのブログに「FUN!HOUSE!SOFAの進捗状況」として
4回に分けて書いたので是非こちらもお読みいただきたいが、
結局何が究極だったのか…。
それは、ディティールと素材への細かい部分までとことんこだわる小嶋さんのこだわりと、
それにとことん向き合ったMANUALgraphの職人、そして間に挟まれた僕(笑)たちの
かけた時間と努力こそが「究極」ではなかったかと、今思う。
もちろん座り心地に関しては、これまでもとことんまで追求してきたつもりのMANUALgraphではあったけど、
細かいデザインのディティールや素材までの追及は、やはり今回の「FUN!HOUSE!SOFA」の開発を通じて僕たちは小嶋さんに教えられた。
「妥協しちゃだめだ。」って。
我が家「FUN!HOUSE!」の完成から2年。
やっと我が家のリビングに設置した「FUN!HOUSE!SOFA」。
この写真は商品撮影のために撮ったので若干の「やらされてる感」はあるものの、
(撮影時、小学4年生の長女は習い事のため不在。)
実際、いつもソファに家族が集まり、僕はすぐにうたたね、子供たちはゲームをしたり宿題をしたり、
ママだけはいつもあわただしくソファに座るのは夜遅く、そんなソファ中心の「FUN!」な暮らしが
日々繰り広げられています。
これが僕たちMANUALgraphが、そして小嶋さんがお届けしたかった「FUN!」な暮らし。
1家でも多くの家族の皆様にこれからお届けしたいなと思いつつ、この投稿が終わったら
早く我が家に帰って、「FUN!HOUSE!SOFA」に座ってうたたねしたいと思う今日この頃です。
MANUALgraph代表 鈴木大悟